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見える効果を短時間で引き出すピアノレッスン
昨日、赤松林太郎先生のピアノ指導法セミナーに出席しました。
場所は、仙台市青葉区にあるサフラン。
電力ホールのすぐそばにある音楽レッスン室兼スタジオ。
10時半から始まるセミナーでしたので、15分くらい前に到着すると、赤松先生が黙々とピアノを練習されていました。
リストやショパンやスクリャービン、チャイコフスキーなど、多彩な音色で指を温めておられました。
昨日のセミナーのテーマは、
《見える効果を短時間で引き出すピアノレッスン》というもの。
楽譜に出てくる音楽記号を立体的に読むために、
♪曲想のイメージを言語化すること
♪発音をよく考えること(抑揚)
♪拍子の裏拍を制する者になること
♪休符に表情をつけること
♪ユニゾンを探すこと
♪音楽を背景で作ること(左手の役割)
♪旋律を彩る別動隊を見つけること
♪クライマックスを作るのか作らないのかを見極めること(クレッシェンド)
これらが重要なことであると学びました。
クレッシェンドの仕方ひとつをとってみても、どのタイミングでどのようにクレッシェンドを仕掛けるのかをよく考えることが大切であると、おっしゃっていました。
そして、ピアノを演奏するときの座右の銘もご紹介してくださいました。
☆決して弾きずぎるな!(音価に忠実)
☆自分の演奏に酔うな!(アゴーギグの使用法)
☆表情過多になるな!
☆ペダルは魔法の装置
☆ピアノの鍵盤の底を信じろ!(音圧のコントロール)
☆指づかいを盗め!
2時間を超えるセミナーの間、赤松先生が何度も何度も繰り返しおっしゃっていたことは、
『際立つ演奏をするということは、上手くダイエットをすること。余計なぜい肉を捨てて、スタイリッシュなフォームを作ること。メタボな演奏はもうやめましょう。音楽上のコレステロールはそぎ落としましょう。』と。
表現過多になったくどい演奏や、輪郭がはっきりしない演奏を、たったの1レッスンで、ガラッと変えてこられた赤松先生の体験談などもふまえながらお話してくださいました。
そして、こんなこともセミナーの間何度も繰り返しおっしゃっていました。
『理屈っぽくてすみません・・・』と。
そんなことはなく、むしろ、ものすごく分かりやすく、説得力のあるお話ばかりでした。
論理的な話には吸い込まれます、私。
赤松先生のように、ひとつひとつの音楽記号や拍子に注目させて、生徒たちと一緒に音楽作りができたらいいなぁ・・・
こんなふうに、生徒たちを引っ張っていけたらいいなぁ・・・
そう思う半面、私自身が赤松先生のレッスンを受けて、ショパンの1曲でも仕上げてみたいと思ってしまう程でした。
たくさんメモして帰ってきましたので、レッスンに活かせるように頑張ります!!
セミナーの後は、一人カフェランチ♪♪
充実した時間を過ごせました。
ピティナ・ピアノステップを振り返って♪Yちゃん(年長)編
今週のYちゃん(年長)のピアノレッスンをご紹介いたします。
ピティナ・ピアノステップ仙台5月地区に参加してからちょうど1週間が過ぎた25日。
ピアノステップ後、初のピアノレッスンでした。
テンション、高い高い!!
ステージ後のレッスンって、楽しみで楽しみでしょうがないのね♪
私もこの年になっていまだにそうです(笑)
コンサート後は、師匠の感想が聞きたくて聞きたくて、褒められたくて褒められたくてしょうがないのよ(笑)
ですから、Yちゃんの気持ちはよーく分かります♪
Yちゃんが答えてくれたアンケートをご紹介いたします。
1.演奏した曲に自分で点数をつけてみよう!
課題曲:どなるどおじさん・・・160点
自由曲:ぶんぶんぶん・・・190点
2.どんなことに気をつけて演奏しましたか?
まちがえないように
3.他のお友達の演奏は静かに聴けましたか?弾いてみたい曲はありましたか?
ちょっとだめでした
ちいさなせかい
4.ピティナ・ピアノステップに参加してどうでしたか?
ドキドキしたけどたのしかった
5.これからピティナ・ピアノステップに参加する教室の仲間にメッセージをお願いします。
いっぱいれんしゅうするとたくさんはくしゅもらえるよ
6.【保護者へ】お子様の演奏はいかがでしたか?気づいたことやご感想など、ご自由にお書きください。
毎日各曲10回ずつ練習した娘。とてもがんばったと思います。曲想もつけられるようになり、今後がとても楽しみです。次々にやりたいことがふえている様子です。今後もご指導の程よろしくお願いいたします。
アドバイザーの先生方からのコメントもご紹介いたします。
☆100回も弾いてエライ!
☆スラスラと弾けていて、練習したあとがよーく分かる演奏で安心して聴けましたよ。
☆とっても自然な感じでいろいろなところによく気配りができている音楽でした。
☆最後のディミヌエンド、とてもきれいでしたね。いきいきとした音楽で上手でした。
☆すごいですね。たくさん練習してえらいね。
☆柔らかい音です。きれいな表現です。音がキレイ。
今後の課題としてはこんなコメントもいただきました。
♪終わりの音をしっかり聴いて、長さも大切に伸ばしましょう。
♪足台が少し高いかもしれません。体も大きくなるから、特にイスの高さなどをチェックしてみてください。
♪最後の音の切り方、もう少していねいに弾くと良いでしょう。
Yちゃんの課題は、曲の終わりですね。
「弾けた~」、「終わった~」って力が抜けてしまうんですね。
これからのレッスンで、しっかり最後まで自分の音を聴くことができるように指導していきたいと思います。
この日のレッスンでは、リズムも鍵盤奏もどんどん合格を重ねていったYちゃん。
『ステップに出ると、上達のスピードが違いますね~。普段やっている本が簡単に思えるみたいです。』とお母様。
それは本当ですね。
ステージ経験の豊富な子とそうでない子とでは、上達のスピードは全然違います。
それは、教えていてかなり感じます。
Yちゃん、上達街道まっしぐら~!!!
私も今後のYちゃんの成長が楽しみです。
切なすぎる最後のピアノレッスン♪
詩音ちゃん(年長)の最後のレッスン。
最後のレッスンとは言っても、いつもと何ら変わることのないピアノのレッスンでした。
むしろ、変わっていはいけないレッスンでした。
お母様、来月からレッスンに通えなくなることを、詩音ちゃんにはまだ言えないでおられましたから・・・。
今日のレッスンメニューは、
♪ピティナ・ピアノステップを振り返る
♪リズム(付点4分音符・16分音符)
♪指のトレーニング
♪《なかよしピアノ》より、“きらきらぼし”
♪《なかよしピアノ》より、“あおいとり”
♪スラー
『こんにちは~!!』と、いつもに増して元気いっぱいのご挨拶をしてレッスン室に入ってきた詩音ちゃんに、
『ステージどうだった??』と尋ねると、
『もう~、最高!!』と返ってきました!
ステージ経験をさせることができて、本当に良かったです。
詩音ちゃんが答えてくれたアンケートをご紹介いたします。
(お母様が代筆してくださいました)
Q.演奏した曲に自分で点数をつけてみよう!
A.課題曲:《メトードローズ》より、“田舎の踊り”・・・84点
自由曲:轟千尋:はじめての曲・・・100点
Q.どんなことに気をつけて演奏しましたか?
A.手首がさがらないように気をつけました。
Q.他のお友達の演奏は静かに聴けましたか?弾いてみたい曲はありましたか?
A.他のお友達の演奏は静かに聴けました。
Q.ピティナ・ピアノステップに参加してどうでしたか?
A.楽しかったです。
Q.【保護者の方へ】お子様の演奏はいかがでしたか?気づいたことやご感想など、ご自由にお書きください。
A.まだ習って3ヶ月ですが、よくがんばったと思います。
アドバイザーの先生方からのコメントもご紹介いたします。
♪初参加、おめでとうございます。難しい両手の形をよーくできましたね。踊っているようね。
♪しっかりしたテンポを刻むことができて、両手のかけあいっこもステキステキ。男の子と女の子のお話のようでしたよ。
♪両手で弾けるようになってよかったですね。良い音質の音をお持ちなので、これからも頑張ってください。
♪すごいですね。まだ始めたばかりなのに上手でしたよ。左のリズムは難しいです。左だけの練習もしてみましょう。
♪左と右のかけ合い、上手です。1本の手で弾いているように聴こえました。
ステップを終えて、明らかに意欲が増した詩音ちゃん。
今日のレッスンでも、どんどん合格を重ねていく彼女を見ながら、由佳先生、ホント、複雑・・(T_T)
きっとそれはお母様も同じで、最後のレッスンで娘がピアノに向かう姿を写真に収めておられました。
あくまで普段通りのレッスンですから、宿題も出しました。
“また戻っておいで。”とはもちろん言ってあげられず・・・。
事情を知らされていない詩音ちゃんの屈託のない様子を見ていると、切なすぎて切なすぎて・・
レッスン中はもちろん、詩音ちゃんとお母様が帰っていくまでは、私も仕事モードで、ピンッと気持ちが張っていましたが、今、こうやってブログを書きながら、涙涙・・・。
いや、私の仕事は、今日のレッスンを終えて見送るところまでなので、その後の詩音ちゃんの反応や気持ちまでは、本当のところは割り切るしかないのですが・・・ご両親が決定なさったことですからね。
分かるよ、分かるんだけれども・・・
でも、ステージでピアノを弾いて、評価をもらって、本人も今、気持ちが一番ピークで、やる気が満ちあふれる感じだからこそ、切ない・・。
もうレッスンに来ることができないことを、子供なりに受け入れたうえでの最後のレッスンであれば、それなりに私もフォローしたり、言葉をかけたりできましたが、それもできなかった・・。
これまで、数人の生徒とお別れを経験しましたが、こんなに切なすぎるお別れは初めてです。
涙が出てきたのも初めてです。
願うのは、詩音ちゃんが音楽を愛してくれること。
ピアノを好きでいてくれること。
そう願いつつ、私も気持ちを切り替えて、明日からのレッスン、生徒たちと向き合わなきゃね♪
詩音ちゃんの今後の人生が、ステキな音楽人生となりますように・・(*^▽^*)
“またいつでも戻っておいで”と言える関係
おはようございます、レーヴ・ジュール音楽院講師の由佳です。
昨日、私のもとに悲しい知らせが飛び込んできました・・・。
大切な生徒の一人、詩音ちゃん(年長)が、本日のレッスンを最後に退会することになりました。
お母様からの突然の連絡で、驚きといまだに信じられない思いでいっぱいです。
詳しい事情は申し上げられませんが、お母様ご自身にとっても、今回のことは急のことだったようで、泣く泣く退会するといった感じでいらっしゃいます。
先日、カワイミュージックショップ仙台のホールで行われたピティナのピアノステップで、ステージデビューを果たしたばかりの詩音ちゃん。
これからって時ですので、本当に残念です。
彼女の今日のピアノレッスンは、ステップ後、初のレッスンですので、アドバイザーの先生方からのコメントや合格証書を見せてもらいながらステージを振り返り、詩音ちゃんの充実の表情を見れるのをすごくすごく楽しみにしていただけに、なんだか複雑な思いです。
それでも、最後の最後までいつも通りのレッスンをするのが自分の仕事だと思っていますので、私はいつもと変わらずに生徒と向き合っていくつもりでいます。
出会いがあれば別れがある。
入会があれば退会がある。
これが現実です。
これまで、数人の生徒さんや保護者の方々とのお別れを経験してきましたが、それでも退会に至るまでの経緯が悲惨なものではなく、円満なお別れなので、せめてもの救いかな。
本当に、生徒と保護者の方々には恵まれております。
詩音ちゃんの場合も然りです。
“またいつでも戻っておいで。”
この一言が言える関係でありたいですね。
詩音ちゃんにとって私は、たった4ヶ月だけのピアノの先生でしたが、それでも彼女の音楽人生の始まりに関われたということは、とても嬉しいことです。
子どもが初めてピアノを習う時、先生との出会いって決定的ですよね。
一生音楽を心の糧として生きる人間になることもあれば、その一方で、一生音楽嫌いで終わってしまうこともあり得るわけですから。
この4ヶ月の詩音ちゃんの様子を見る限り、私と過ごした時間がこの後、きっとプラスになってくれると私は確信しています。
今回の突然の状況の変化をどうすることもできないけれど、私がピアノの先生として彼女にできることとすれば・・・
“またいつでも戻っておいで。また一緒にピアノを弾けるといいね。”って言ってあげることかな♪
本日夕方が最後のレッスンになりますが、私はいつもと変わらず詩音ちゃんとお母様を笑顔で出迎え、詩音ちゃんとピアノを通して音楽を楽しみます。
本日、楽しみにお待ちしております。
「プロになるわけではないから・・・」とコンクールをためらっていませんか?
今日は、≪はじめてのピアノコンクール≫の著者でいらっしゃる塚原利理先生のピアノ指導法セミナーに参加してきました。
セミナーのテーマは、
≪「プロになるわけではないから・・・」とコンクールをためらっていませんか?≫
会場は、仙台市青葉区にあるTea Lounge REFRAIN(ルフラン)。
おしゃれなカフェで、ケーキと紅茶付きのセミナーでした。
ピアノコンクールと日常のレッスンを取り上げながら、ピアノの上達につながる指導とは何か?ということについて分かりやすくお話してくださいました。
塚原先生のテンポの良いお話に惹きこまれ、あっという間の2時間でした。
♪30分のピアノレッスンの構成の仕方
♪子どもの持つ4つの本能
♪コンクール5箇条
♪脳科学の記憶のヒミツ
♪生徒のレッスン意欲に結び付くコンクールの使い方
♪初めてピアノコンクールに参加する生徒への指導ポイント
♪保護者との良質なコミュニケーションの重要性
♪日々のピアノレッスンの活性化
などなど、たくさんのことをメモにして帰ってきました。
明日からのレッスンに還元していけたらいいなぁ♪
今日のお話の中で私が驚いたのが、コンクールの種類の多さ。
日本だけでも現在、200の多種多様なピアノコンクールが開催されていると聞いて、“そんなに多いのか!”とびっくりしました。
今や、子どものコンクールは、競い合って競争するものではなく、継続と上達のために必要なものになっているそうです。
勉強やスポーツは、点数や記録といった目に見える客観的な評価が残りますが、ピアノはそういったものが残りません。
ピアノはそこが良いところなのですが、一方で、この“満点がない”ために子どもたちに達成感や上達していることを実感させてあげるのが難しい習い事であるのは事実です。
そこで、目に見える形で客観的な評価をしてもらう場が、ピアノコンクールというわけです。
なるほどなぁ・・・と思いながら、塚原先生の話に聞き入っていました。
ピアノコンクールを上手に使って、ピアノ教室に革命を起こしてみよう!とおっしゃっていました。
ピアノ教室と生徒を変えるための7つのステップも聞いてきました。
ここには書きませんが、自分の生徒たちに還元していきたいと思っています。
明日からのレッスン、また、新たな気持ちで頑張ります!!
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