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“またいつでも戻っておいで”と言える関係

2014-05-23

おはようございます、レーヴ・ジュール音楽院講師の由佳です。

昨日、私のもとに悲しい知らせが飛び込んできました・・・。

大切な生徒の一人、詩音ちゃん(年長)が、本日のレッスンを最後に退会することになりました。

お母様からの突然の連絡で、驚きといまだに信じられない思いでいっぱいです。

詳しい事情は申し上げられませんが、お母様ご自身にとっても、今回のことは急のことだったようで、泣く泣く退会するといった感じでいらっしゃいます。

先日、カワイミュージックショップ仙台のホールで行われたピティナのピアノステップで、ステージデビューを果たしたばかりの詩音ちゃん。

これからって時ですので、本当に残念です。

彼女の今日のピアノレッスンは、ステップ後、初のレッスンですので、アドバイザーの先生方からのコメントや合格証書を見せてもらいながらステージを振り返り、詩音ちゃんの充実の表情を見れるのをすごくすごく楽しみにしていただけに、なんだか複雑な思いです。

それでも、最後の最後までいつも通りのレッスンをするのが自分の仕事だと思っていますので、私はいつもと変わらずに生徒と向き合っていくつもりでいます。

出会いがあれば別れがある。
入会があれば退会がある。

これが現実です。

これまで、数人の生徒さんや保護者の方々とのお別れを経験してきましたが、それでも退会に至るまでの経緯が悲惨なものではなく、円満なお別れなので、せめてもの救いかな。

本当に、生徒と保護者の方々には恵まれております。

詩音ちゃんの場合も然りです。

“またいつでも戻っておいで。”

この一言が言える関係でありたいですね。

詩音ちゃんにとって私は、たった4ヶ月だけのピアノの先生でしたが、それでも彼女の音楽人生の始まりに関われたということは、とても嬉しいことです。

子どもが初めてピアノを習う時、先生との出会いって決定的ですよね。

一生音楽を心の糧として生きる人間になることもあれば、その一方で、一生音楽嫌いで終わってしまうこともあり得るわけですから。

この4ヶ月の詩音ちゃんの様子を見る限り、私と過ごした時間がこの後、きっとプラスになってくれると私は確信しています。

今回の突然の状況の変化をどうすることもできないけれど、私がピアノの先生として彼女にできることとすれば・・・

“またいつでも戻っておいで。また一緒にピアノを弾けるといいね。”って言ってあげることかな♪

本日夕方が最後のレッスンになりますが、私はいつもと変わらず詩音ちゃんとお母様を笑顔で出迎え、詩音ちゃんとピアノを通して音楽を楽しみます。

本日、楽しみにお待ちしております。

緊張感と上手に付き合う方法

2014-05-19

昨日は、全日本ピアノ指導者協会(通称・ピティナ)主催の、ピアノステップ仙台5月地区に参加した生徒たちの演奏を見届けに、仙台市青葉区一番町にあるカワイミュージックショップ仙台・4Fホールへ足を運びました。

5.18ピティナ・ ピアノステップ

我がピアノ教室から3名のリトルピアニストたちがステキなピアノ演奏を聴かせてくれました。

ピティナ・ピアノステップ カワイミュージックショップ仙台

彼らの演奏は、後日、アドバイザーの先生方からの評価と合格証書と共に1人ずつ振り返ることにして、今日は、“緊張を上手にコントロールする方法”について書きたいと思います。

ステージに立つ時は、緊張が付き物。
大勢の人が自分に注目し、自分のピアノを聴くわけですから当然です。

では、緊張はなぜ生じるのか?

ピアノの発表会で演奏するという目標があり、それを達成したいと思っているのに、自信が持てないと、誰だって不安に駆られます。
その不安が大きくなると、アドレナリンの数値が急上昇します。
その結果、心臓がドキドキしたり、手足が震えたりします。

しかしながら実は、アドレナリンの急増は身体のエネルギー量を増加させていることなのです。
ですから、そのエネルギーをピアノ演奏に使えば良いというわけです。

以前、生徒のお母様に、
『どうすれば緊張しなくて済みますか?先生は緊張しないんでしょ?』と聞かれたことがあります。

ピアノ以外のことでも、私はしばしば周囲の人たちから、
『いつも堂々としているよね?』とか、『緊張しないの?』などと、よく聞かれます。

いやいや!!ステージに立つ時はいつでも緊張しますよ、私も(^^;)
当たり前です!口がカラカラに渇いたりもしますし・・(笑)

でも、私の場合、ステージ袖で、
『私は練習頑張った。これだけやったんだから大丈夫!』と、自分に言い聞かせています。

何が言いたいのかといいますと、
≪しっかり準備をすることが大切だ!!≫
ということ。

緊張による不安を和らげるためには、徹底的な練習が欠かせません。

本番当日になって、ステージ袖で、
『どうしよう・・・どうしよう・・・』と自信が持てないほど怖いものはありません。

“自分は、今日のためにこれだけのことをやってきたんだ!大丈夫!”と自信を持てるような準備を本番までにしっかりとしておくこと。

これが大事!!

昨日、ピティナ・ピアノステップでピアノ演奏を披露した3名の幼稚園児たちは、緊張をこれっぽっちも感じさせず、堂々と演奏をしていました。

本当に感心します。

昨日の本番を迎えるまでにあたって、私は彼らに相当な準備をさせ、生徒自身も私のレッスンによく付いてきてくれました。

決して易しいことではありませんが、小さな子どもでもこれだけのことをやれば出来るんです。
“やれるかやれないか”ではなく、“やるかやらないか”です。

引き続き、生徒たちの成長を楽しみにレッスンに励んでいきたいと思います。

尚、当日の生徒たちの様子は、生徒たちの充実の表情と共に後日、レポートいたします(*^▽^*)
お楽しみに♪♪

ピティナ・ピアノステップが楽しみになってきた♪

2014-05-11

本日、Yちゃん(年長)のピアノレッスン♪

Yちゃんのレッスンメニューはこちら♪

★リズム(8分の6拍子)
★ステージマナー
★アメリカ民謡:ドナルドおじさん
★ボヘミア民謡:ぶんぶんぶん
★指のトレーニング
★《なかよしピアノ》より、“つなひきぞうさん”
★視唱

Yちゃんも、今月18日に行われるピティナ・ピアノステップに参加します。
人前でピアノを弾くことが大好きな女の子です。

ピアノステップをちょうど1週間後に控え、Yちゃんの曲の仕上がりはというと・・・?

えっとね、カンペキです!カンペキ!!

今日は、涙が出そうになるくらい感動した由佳先生です。

先週のピアノのレッスンで、課題曲と自由曲をそれぞれノーミスで1日10回ずつ弾くことをYちゃんに課しました。

その練習を忠実に守ってきたYちゃん♪

5.11 ピアノレッスンy 2

日付を書いて、その横に課題曲と自由曲を色分けしてシールを貼りながら練習したそうです。
誇らしげにシールを見せてくれたYちゃん♪
ホント、よく頑張りました!!

先週に増して指がしっかりして良い音で弾けているし、クレッシェンドやリタルダンドの表現なんか、スバラシイの一言です!

『不安なところは?どこかあるかな?』と聞くと、
『な~い!!』と、頼もしい返事が返ってきたので、今日は、通常使っている教則本、《なかよしピアノ》に戻ってレッスンをしました。

5.11 ピアノレッスンy1

ですが、ここで安心させないために由佳先生はもう一言添えて、Yちゃんを見送りました。

『これで安心しちゃダメよ。あともう1週間、同じような練習をしないと、戻るよ!』と。

ステージに立って人前でピアノを弾くのは、とても緊張することです。

緊張した中で、100%の力を出せることは、悲しいけれど、まずない・・と思ったほうがいい(;^ω^)
せいぜい70%か、出せて80%くらい・・

それでも100%出したいなら、普段のピアノの練習で120%も130%もやらないとダメ。

練習以上のことが人前でできることなんてない!
逆に言うと、練習でできないことは、ステージでは絶対にできない。

だからこそ、最後の最後まで、曲に向き合うことを教えたい。

ピアノステップ本番までに、あともう1回レッスンが残っています。

今日のレッスンで十分自信をつけてあげられたとは思いますが、さらにさらに、自信をつけさせてステージに送り出してあげたいですね。

私が生徒に求めること

2014-05-10

昨日、詩音ちゃん(年長)のピアノレッスン♪

詩音ちゃんのレッスンメニューは、

★リズム(付点4分音符)
★ステージマナー
★指のトレーニング
★《メトードローズ》より、“田舎の踊り”
★カバレフスキー:はじめての曲

詩音ちゃんは、今月18日、青葉区一番町のカワイミュージックショップ仙台4Fホールにて行われる、ピティナ・ピアノステップで、ピアノを弾きます。

昨日のレッスンは、ステップに向けてのラストスパート!!

5.9 ピアノレッスン

このステップが、ステージデビューとなる詩音ちゃん♪

昨日は、ステージマナーとしてお辞儀の仕方や、椅子の座り方、お客さんにお尻を向けないこと、ステージ上での作法等をお勉強しました。

名前をアナウンスされてからの流れもしっかり確認しました。

お母様が携帯電話で動画を撮っていらっしゃいました。
お家でもその動画を見ながらしっかり練習してくれることと思います。

ステージマナーに加えて、曲の練習もこの1週間は自分に厳しくしっかり取り組むようお話しました。

課題曲と自由曲をそれぞれノーミスで1日10回ずつ、計20回弾くように伝えました。

ピアノを習い始めてまだ3ヶ月の詩音ちゃんですが、果敢にステージに挑戦します。

もうそれだけで、十分すぎるくらい褒められるべきことです。
お褒めの言葉しかありませんよ、由佳先生は♪

だけどね、ステージでピアノを弾くからには、しっかりと準備する(練習する)ことを求めます!!

『本番で上手く弾けた』
『ちょっと失敗しちゃった・・』
という結果が大事なのではありません。

どれだけ真剣に取り組んだか、どれだけ努力を重ねられたかが大事なのです。

成功を決める尺度は人それぞれですし、状況によっても変わってきます。
ですが少なくとも私は、本番での出来云々より、それまでの過程のほうを重視します。

過程が納得のいくものだったら、たいてい結果は良いものになります。
(よく聞く、“結果は後から付いてくる”ってヤツです。)

そして、過程が納得のいくものだったら、極端な話、少しのミスがあったとしても、全体的には良かった、と自己評価ができます。

その自己評価ができれば、もうそれはその子にとっては成功なんですよ。
他人が何と言おうが、自分でそう評価出来たら、それはもう成功で良いわけです。

ただし、これくらいのぶれない気持ちは、それだけの努力をしないと持てないのです。

自分の生徒たちにはそういった強い心を持ってほしいので、小さかろうが、初のステージだろうが、ステージ慣れしている中高生だろうが、それだけの努力を私は求めます!

詩音ちゃんにとって18日のピアノステップが良い経験になるようにと、強く願います。

ステージで演奏することの意味

2014-03-27

仙台は、だんだんと暖かくなってきました。
こう気温が高くなってくると花粉症の私は辛いんです。
泉区は、山に囲まれているので、杉の木も多い・・。
イヤになっちゃいます・・。

私の体調はイマイチですけど、生徒たちが毎日元気いっぱいでピアノのレッスンにやって来るので、生徒から元気をもらっています。
幸せです。

我がレーヴ・ジュール音楽院の最近のピアノのレッスンは、5月に仙台市青葉区一番町のカワイミュージックのホールで開催されるピティナ・ピアノステップに参加する生徒のための曲決めを行うことも多くあります。

ステージで、大勢の人たちの前でピアノを演奏することの意味って何だろう・・?

“緊張するからイヤだ・・”、“失敗したらどうしよう・・”
誰もが感じる不安です。

でも、こういう不安を乗り越えてステージに立つ子どもたちは、本当に立派なことをやり遂げていると言えます。

なぜなら、ステージに立ってピアノを弾くという貴重な経験から、努力することを覚えるからです。
そして、忍耐力、辛抱強さが身につきます。
つまり、精神的に、人間的に大きく成長するんですね。

数ヶ月先に控えた目標に向かって少しづつ努力をしていく過程の中で、小さな成功体験を多く積むことは、子どものうちに体験してほしいと思います。

ノーミスでピアノを弾くこと、何か賞を得ることが直接的な目標ではありません。
真剣に楽曲に取り組むこと、そして何より、努力をすることが目標です。

多くの人の前でピアノを弾くこと、つまりステージ経験は、そのためのとても良い機会になると思います。

そしてもうひとつ大事な勉強ができます。

それは、表現の幅を広げられるということ。

たった一人で何時間もピアノを練習していたとしても、人に聴かせる場があるのとないのとでは全然違います。

人に聴いてもらうためにすることって何だと思いますか?

“私はこの曲をこう理解した。だからこういうふうに表現するんだ!”ということを第三者(聴衆)に伝えるって難しいことなんです。自分では表現しているつもりでも、実は伝わってないことが多いんです。

だからより大きく表現しようと練習する。
そうすると、表現の幅が広がっていき、表現力がついてくる。

そういう過程です。

なので、人前でピアノを弾く経験があると、日々の練習も“人に聴かせる”という観点で考えられるようになります。

音楽を勉強していく上で表現力はとても大事です。
テクニックがあっても人を感動させられない演奏者であっては残念です。

心を豊かにすることが表現の幅を広げ、表現力をつけていく早道なのかもしれませんね。

自然を見て感動する。
動植物を観察する。
いろんな人と接する。
たくさん遊ぶ
様々なジャンルの音楽を聴く。

生活の至る所に、感性を磨いて心を豊かにできる要素が揃っています。

生徒一人一人の心の中にあるものをピアノを通して表現するお手伝い、そしてさらにはそうして磨かれた感性を人前で披露し成長を促すお手伝いをしていければと思っております。

そういうわけで、レーヴ・ジュール音楽院はステージ経験をお勧めしています。

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